脱臼
2017.05.30
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症状事例:肩関節脱臼
空手の練習中に肩関節を脱臼し、来院。
肩関節は人体の中でも運動範囲が最も大きく、その安定性を周囲の筋肉や靭帯などの軟部組織に頼っているため、最も脱臼しやすい関節と言われています。
スポーツ時などに肩を強打したり、手をついたりして発生します。ラグビーやアメフト、柔道などのコンタクトスポーツで起こりやすいと言われています。95%以上が前方に脱臼します。
今回も前方脱臼でした。
脱臼の整復のあと、しっかり固定を行います。
脱臼は、関節包(関節をつつむ袋)が破れて生じるため、整復されても破れた関節包が治癒するまでは包帯を用いて3週間ほどの固定が必要です。
固定しなかったり、固定期間が不十分であると再発しやすくなり、脱臼を繰り返すことになるので注意が必要です。